天童荘

天童荘

旬の逸品

水の月(水無月)

芒種。夏至。田んぼに水を引く頃。
今月は水無月、水の月。
旬の逸品は、水にまつわる先付をご準備致しました。
まずは一品目、水無月羹でございます。
六月は1年のちょうど折り返しにあたることから、この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
この「夏越祓」に用いられるのが、京都発祥の「水無月」。
三角に切られたういろうに、赤い小豆がのせられた和菓子でございます。 平安時代、旧暦61日の「氷の節句」に暑さを乗り切る「暑気払い」として、宮中で食べられていた氷ですが、氷は高級品であった為、庶民はういろうを三角に切り、氷に見立てていたと言われています。 その水無月を見立てて長芋を使い氷室羹としてお出し致します。 今年も夏越祓にちなんで皆様の無事を願い玄関前に茅の輪を飾りお迎え致します。
二品目は、釣瓶の器に水と氷を入れた喉越しのよいそうめん。
たっぷりの水の中でカランコロンと鳴る氷の音は何とも涼やかで夏の足音を感じます。
三品目は、山形セルリー。山形ではフランス語読みで「セルリー」と呼びます。 読み方ひとつにもご当地感を感じる初夏を代表するブランド野菜でございます。
セルリー(セロリ)は約95%が水分で、まさに水の野菜。 瑞々しい食感で爽やかな甘さと独特の苦みやえぐみも少ないので、切ったものと卸したものと食感を変えて入梅の霙和えに致しました。
日本の伝統文化の体験そして水無月の水を愉しむ日本料理。
山形の初夏を楽しむ天童荘懐石をどうぞお楽しみくださいませ。

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