天童荘

天童荘

旬の逸品

茅の輪くぐり

芒種。夏至。夏越の祓
夏越の祓(なごしのはらえ)は、一年の折返しにあたる630日に各地の神社で行われる季節の行事です。
1月~6月までの半年分の穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願します。 これからの酷暑の季節を無事に乗り越えたいとの願いは今も昔も変わりません。
神社には人の背たけよりも大きな茅の輪が据えられ、参拝者はここをくぐって厄除けを行います。 京都などでは、神社だけでなく料理屋さんなどの玄関にも設置されたり致します。
当館でもコロナ禍の時から、お客様はもちろん社員業者さんみんなの無病息災を願って茅の輪を設置し、この時期の風物詩となりました。
そして今月の旬の逸品も、茅の輪の先附でございます。
茅の輪は厄除けの意味があり、箸が輪をくぐることで厄が払えるといわれています。
まず、最初の箸は輪をくぐらせるのが決まりごと。
お皿に盛り付けられたお料理をお箸でつまんで茅の輪をくぐらせ取っていただきます。 一度輪をくぐらせた茅の輪は右向うに置いて、あとはご自由にお楽しみください。
これからの時期はちょうど梅雨時でもあり、蒸し暑く体調が乱れがちです。 今年は夏バテにならないように“食事”から体を労ってみてはいかがでしょうか。
古の人々の験担ぎや祈りに思いを馳せ、伝えてゆく......
日本旅館は、滞在することで受け継がれてきた伝統文化、節句や室礼、食を体験できる場所。
忘れかけている日本の美しい心を取り戻す場所。
こんな非日常をお楽しみいただければ幸甚に存じます。
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